助産師に向いている人の特徴は?適正や必要なスキルをわかりやすく解説

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2024.11.19更新

助産師の仕事に興味があるけれど、自分に向いているのかわからない方は多くいます。自分に合った仕事でなければ、モチベーションを維持できず長続きしません。

この記事では、助産師の役割、向いている人と向いていない人の特徴を解説します。記事を読むと、自分が助産師を目指すべきか判断ができます。

この記事の目次

助産師の役割

女性

助産師は、妊娠から出産、そして産後にわたる母子の健康と安心を支える専門職です。

助産師には専門的な医療知識や共感力、冷静な判断力が求められます。スキルを身に付ければ、妊娠から育児開始までのサポートが可能です。
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助産師と他の医療職との違い

違い

助産師と看護師の違い

助産師と看護師は、それぞれの職務内容と専門性に違いがあります。助産師は妊娠から出産、産後のケアが専門で、妊婦と赤ちゃんの健康管理を行います。自然分娩だけでなく、産科医療全般の知識が必要です。豊富な知識で、妊婦と赤ちゃんの健康管理をサポートします。

看護師の仕事は、病気やけがの治療をサポートすることです。予防治療や健康指導も行っています。看護師は、患者一人ひとりの症状に合わせて、柔軟な対応が必要です。助産師になるためには、看護師の資格と助産師の資格の両方が必要になります。
» 助産師の働き方と働く場所の基礎知識
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助産師 と医師の違い

医師は助産師が対応できないリスクを伴う分娩に対応する役割があり、異常分娩や緊急処置には医師の判断が必要です。助産師は医師と連携しながら、安全な分娩のサポートを行います。

助産師に向いている人の特徴

助産師に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 責任感がある
  • 人の気持ちに寄り添える
  • 体力がある
  • 冷静な判断ができる
  • 協調性がある

責任感がある

助産師は、妊娠から出産までをサポートする重要な仕事であり、責任感が求められます。妊婦の健康を最優先で考え、適切な医療行為を行う必要があります。責任感がなければ、緊急時に正しい判断ができず、母子の命を守れません。

出産後のサポートも、責任を持って続ける必要があります。妊婦から見ても、責任感を持って仕事をしている人の方が、安心感があります。信頼関係の構築にもつながるので、助産師を目指している方は、責任感を持つことが大切です。

人の気持ちに寄り添える

助産師には、妊娠中の不安な気持ちを理解し、共感できる能力が必要です。妊婦の気持ちを理解できれば、心理的な安心感を与えられます。プライベートな問題から不安な感情までを理解し、共感することが重要です。妊婦の気持ちに寄り添って対応すれば、信頼関係が構築できます。

心理的な安心感は、母子の健康管理のためにも重要です。信頼関係がある助産師がいれば、安心して出産に臨めます。助産師は患者の体だけでなく、心のケアも大事な仕事です。

体力がある

長時間の出産サポートや夜間の緊急対応には、体力が必要になります。出産が連続するタイミングでは、不規則な勤務時間になる場合もあります。体力と持久力が必要です。

重労働の後に素早く疲労を回復できれば、常に安定感のある仕事ができます。妊婦の健康だけでなく、自分の体調管理も重要な仕事です。体力をつけて健康な状態で仕事をすることで、母子の健康を守れます。

冷静な判断ができる

助産師には、冷静な判断が求められる場面が多くあります。緊急時に焦らず行動ができれば、妊婦に対して安心感を与えることが可能です。日頃から客観的な視点を持って仕事をすれば、緊急時に冷静な判断ができるようになります。感情に流されない、論理的思考力が必要になる場面もあります。

協調性がある

助産師の仕事はチームワークが重要なので、協調性が必要です。協調性があれば、他のスタッフや入院中の妊婦と良好な関係を築けます。緊急時にはさまざまな意見を尊重して、問題解決が可能です。普段から良好な関係を保っておけば、仕事上の連携も取りやすくなります。

助産師に向いていない人の特徴

助産師に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 赤ちゃんを好きではない
  • 責任感がない
  • 決断力がない
  • 気持ちの切り替えができない
  • 産前産後のケアに興味がない
  • コミュニケーション能力がない

赤ちゃんを好きではない

助産師の仕事は、赤ちゃんと触れ合う場面が多くあります。赤ちゃんが苦手な人は、仕事を楽しめないので、助産師に向いていない可能性があります。赤ちゃんへの苦手意識があると、態度にも出てしまい、妊婦と家族から信頼されません。

赤ちゃんは予測できない動きをするので、慣れていない人にとっては大きなストレスです。赤ちゃんの泣き声が苦手な人は、助産師の仕事が精神的負担になる可能性があります。

責任感がない

助産師は母親と赤ちゃんの命を預かる、重要な仕事です。責任感がなく適当な仕事をする人は、助産師には向いていません。責任感がない人は、緊急時の対応や判断を人任せにするため、母子の安全が確保されない可能性があります。

助産師の仕事は、チームワークが重要です。自分の仕事に責任を持って取り組まないと、他のスタッフから信頼を失います。チーム全体の仕事に影響が出てしまう可能性もあるため、責任感のない人は助産師にはなれません。

決断力がない

助産師は、臨機応変な対応が求められる場面が多いので決断力が重要です。決断力がないとトラブルの対応が遅れ、母子の健康に影響が出る可能性があります。決断力がない人は、すぐに他人に意見を求める傾向があります。常に自分で決断する癖をつけると、緊急時でも迅速な対応が可能です。

気持ちの切り替えができない

助産師の仕事はストレスがたまりやすいので、気持ちの切り替えができない人には向いていません。いかなる状況でも冷静な対応が求められるため、感情のコントロールができないと、仕事に支障をきたす恐れがあります。

緊急時にでも冷静に対応できる助産師は、妊婦にとって心強い存在です。感情に流されると判断力が鈍り、適切な対応ができません。助産師になるためには、感情のコントロールをする訓練が必要です。

産前産後のケアに興味がない

助産師は妊婦の健康管理をする仕事なので、産前産後のケアに興味がない人は助産師には向いていません。仕事に対する熱量がなくなり、モチベーションの維持ができなくなります。仕事の質も悪くなり、誰にもメリットがありません。産前産後のケアに興味が持てない方は、他の医療職を検討する必要があります。

コミュニケーション能力がない

コミュニケーション

人の気持ちに寄り添ってコミュニケーションが取れない人は、助産師には向いていません。助産師は妊婦だけでなく、家族との信頼関係も重要になるため、コミュニケーション能力は必須です。妊婦の気持ちを理解してコミュニケーションが取れなければ、信頼してもらえず、仕事に支障が出てしまいます。

助産師はチームで仕事をしているため、同僚とのコミュニケーションも重要です。同僚と良好な関係を築けていないと、緊急時にチームワークを発揮できません。仕事を効率よく進めるためにも、対人関係を良好に保つ努力が必要です。
» 助産師がきついといわれる理由ときついと感じたときの対処法を解説

助産師に必要な専門知識とスキル

助産師は専門知識や技術を多く備えています。助産師として必要な知識やスキルについて解説します。

  • 解剖学や生理学の基礎知識
  • 妊娠・出産に関する法的知識
  • 心理学やカウンセリングの知識
  • 感染予防や衛生管理

解剖学や生理学の基礎知識

助産師は妊娠・出産のメカニズムを理解するため、母体や胎児の構造を熟知しています。解剖学や生理学の知識がなければ適切な対応はできません。

妊娠・出産に関する法的知識

助産師は法令に従い、安全な医療環境を提供するため、医療法などの基礎的な法知識も必要です。母体保護法などは、助産師が対応する際の基準となる重要な法律です。

心理学やカウンセリングの知識

助産師は、母子だけでなく家族の心のケアも担っています。心理学やカウンセリング技術も求められます。妊婦や産婦の不安を軽減し、心のサポートができることで、家庭全体を支える存在となります。

感染予防や衛生管理

助産師は感染予防や衛生管理も徹底して行います。これは新生児や妊婦の安全を守るために欠かせません。

助産師になるために必要な資格

助産師になるために必要な資格は、以下の2つです。

  • 看護師資格
  • 助産師資格

看護師資格

助産師になるためには、看護師の資格を取得する必要があります。看護師の資格は、専門的な教育を受け、国家試験に合格すれば取得できます。専門学校や短期大学は3年間、大学は4年間の教育期間が必要です。国家試験は年に1回実施され、合格率は90%前後です。

国家試験の合格後は、実際の医療現場で経験を積みます。看護師の資格は、医療現場で患者の健康を支えるために重要です。

助産師資格

看護師の資格を取得した後、助産学校や大学で、助産師になるために必要な知識と技術を学びます。助産師の資格を取得するためには、国家試験の合格が必要です。国家試験に合格後、病院やクリニック、診療所に就職して実務経験を積みます。
»助産師資格の取得方法を解説
» 助産師の平均年収を徹底調査!

助産師になるための教育過程は2種類

・助産師養成コースを設置している看護師養成の大学や4年制の専門学校で学ぶ
・助産学専攻科で1年間学ぶ

とわこ

看護師と助産師の国家試験は同じ年に受験可能です。

助産師としてのやりがい

助産師の仕事にやりがいを感じる理由は、以下のとおりです。

  • 生命の誕生に立ち会える
  • 直接赤ちゃんを取り上げられる
  • 女性のライフステージに深く関われる

生命の誕生に立ち会える

助産師は生命の誕生に立ち会える、特別な職業です。生命の誕生に立ち会うと、大きな感動が生まれ、仕事のやりがいにつながります。患者と家族から直接感謝されることも、助産師をやる上では重要です。赤ちゃんの産声を聞けば、命の尊さを改めて実感できます。

直接赤ちゃんを取り上げられる

助産師にとって重要な役割は、赤ちゃんを直接取り上げることです。新生児が無事に生まれてきたときに、やりがいを感じる人は多くいます。分娩介助技術は助産師の重要な仕事です。

赤ちゃんが生まれた後は赤ちゃんの健康状態を管理して、異常がないかを常にチェックしておく必要があります。助産師は、赤ちゃんと母親のサポートを通して、仕事のやりがいを感じられます。

女性のライフステージに深く関われる

助産師は専門の知識を活かして、女性のライフステージの変化に合わせたサポートが可能です。女性は妊娠から出産、産後、更年期といった身体的な変化があります。時期に応じたサポートができることは、仕事のやりがいにつながります。

妊娠〜出産期には適切な栄養管理や心のケア、運動のサポートが可能です。産後には母乳育児の支援や、育児のアドバイスができます。更年期には、ホルモンバランスの変化による体調不良に対して、適切な健康管理とアドバイスを行います。
» 助産師のやりがいを深掘り!専門職としての魅力とは?

助産師を目指す人へのアドバイス

新生児

助産師の仕事は大変な面も多いですが、その分やりがいも大きい職業です。助産師を目指す人に向けて、現役助産師からのメッセージや、学ぶ際のアドバイスについて紹介します。

現役助産師から見た理想の資質

現役助産師たちは、対人コミュニケーション能力や忍耐力が特に重要であると口を揃えています。細やかな観察力や柔軟な対応力が母子の安全を守るために欠かせないとされています。

実際の現場では突発的な状況が多いため、常に落ち着いて対処できる精神的な強さも求められます。

とわこ

続けられることが才能です。

学生への勉強方法や心得

助産師を目指す学生にとって、基礎的な医学知識をしっかり身につけることが重要です。特に解剖学や生理学、心理学は妊婦や新生児を理解するために欠かせない知識です。

勉強を効率的に進めるためには、具体的な事例を通して学ぶことが有効です。産科の実習に参加し、リアルな経験を通じて知識を深めることで、より確実なスキルと判断力が身につきます。

まとめ

助産師は妊娠から出産、産後のケアまでをサポートする専門職です。看護師とは違い、出産に特化した専門知識と技術が必要になります。

助産師に向いている人は以下のとおりです。

  • 責任感がある
  • 人の気持ちに寄り添える
  • 体力がある
  • 冷静な判断ができる
  • 協調性がある

助産師の仕事は生命の誕生に立ち会えるやりがいのある仕事です。自分の興味や適性を考慮して助産師を検討してください。

blog運営者とわこ
助産師歴20年以上、転職を5回経験し、異業種にも一度挑戦しました。その中で特に感じたのは、転職がいかに難しく、そして大切なものかということです。

このブログでは、助産師が転職に失敗しないためのアドバイスや、私自身の経験談をシェアしていきます。皆さんが自分に合ったキャリアを見つけ、自分らしく働けるようにお手伝いしたいと思っています。

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